【ネクタイの結び方】ビジネスシーンや柄物スーツに似合う3種類の巻き方
「ノット」とは、ネクタイの“結び目”を表す言葉。
ネクタイは構造がシンプルな分、今日までに多種多様な結び方が編み出されてきました。
ですがビジネスパーソンとしてネクタイを結ぶようになってから、ひとつの結び方だけを繰り返してきた方もいらっしゃるかもしれません。
ビジネスシーンやお祝いの席など幅広いTPOに対応するには、いくつかの結び方を心得ておくと良いでしょう。
そこで今回は、基本的なネクタイの結び方を3つご紹介します。
ネクタイ初心者にもおすすめの「シングルノット(プレーンノット)」の結び方
ネクタイの結び方の中でもっとも定番のやり方とされているのが、こちらの「シングルノット」。
ネクタイ初心者にもおすすめの基本的な結び方という意味合いから「プレーンノット」と呼ばれたり、その簡単さから「シンプルノット」とも称されます。
①まずネクタイを首にかけます。
②大剣を手に取って小剣へ交差させ、裏側へと回します。
③裏に回した大剣を折り返します。
④大剣を右の中継ぎに巻き付け、首元の輪に通します。
大剣が表向きになるようにきれいに巻き付けましょう。
⑤大剣を結び目の下に通します。
結び目が崩れないように片手で支えながら挿すと、仕上がりがきれいです。
⑥大剣を差し込んだら、小剣より少し長いくらいまで引き込みます。
自然にノット自体も引き締まるので、片手で支えながら調節してください。
⑦最後に全体のバランスを調整します。
おしゃれなスーツに似合う「ダブルノット」の結び方
ダブルノットの大きな特徴は、小剣を軸に大剣を2周巻き付けるところ。
1周巻きのシングルノットに比べてボリュームが出るため、ネクタイの柄をより強く主張することが出来ます。
個性的な柄物スーツにも似合う、パーティーシーンやお祝いの席に適した結び方です。
①まずネクタイを首にかけます。
②大剣を手に取って小剣へ交差させ、裏側へと回します。
③裏に回した大剣を折り返します。
④大剣をもう一度裏に通し、小剣に巻き付けます。
ダブルノットの特徴であるボリューム感を出すために、強く巻きすぎないようにしましょう。
⑤大剣を再度、表面へ。小剣に2度巻き付ける形になります。
⑥最後に首元から大剣を通し、結び目に差し込みます。
片手でノットを抑えながら、大剣の長さやバランスを調整しましょう。
結び目が斜めにならない「セミウィンザーノット」の結び方
セミウィンザーノットは、英国式のトラディショナルな結び方を簡略化し、ボリュームを抑えた結び方。
控えめな見た目と、左右対称のきれいな三角形ができることから、スマートなビジネススーツなどに似合います。
①まずネクタイを首にかけます。
②大剣を手に取って小剣へ交差させ、裏側へと回します。
③大剣を前から首元の輪へ通します。
④裏に回した大剣を折り返します。
この時、中継ぎにしっかりと巻き付けておくことで、セミウィンザーノット特有のスマートな結び目に仕上がります。
⑤大剣をもう一方の中継ぎに回し、首元から結び目に差し込みます。
きれいな三角形ができるように、ノットの形にも意識を向けながら調整するのがポイントです。
スーツの柄やシーンに合わせて巻き方を変えてみる
ネクタイの結び方にはそれぞれ特徴があります。
シーンに合わせて結び方を変えたり、スーツの柄やワイシャツの素材とのバランスを調整できる、スーツ演出のキーアイテムです。
さまざまな結び方を習得し、たくさんのネクタイを取り揃えて、スーツを自分らしく着こなしましょう。