カジュアルシャツとビジネスシャツはどう違う？ シャツ選びのポイント
カジュアルシャツはビジネスシャツと違って、プライベートに着用するシャツを指します。
しかし、どのようなものをカジュアルシャツと呼ぶのか、その定義をご存じない方も多いのでないでしょうか。
今回の記事ではカジュアルシャツの特徴と、ビジネスシャツとの違いについてご説明します。
カジュアルシャツの特徴：襟の固さ・芯の有無
カジュアルとビジネス、2つを見分けるためには、襟の固さを確認してみましょう。
襟をはじめ裾や前立てなど、ハリを持たせたい部分には「芯地」という裏地が当てられています。
ビジネスシャツの襟はシワや型崩れを防止するために、固い芯地が使われています。よりパリッとした見た目にしあげるために、プラスチックや金属性のカラーキーパーが入っている場合も。
これに対しカジュアルシャツの襟には、ソフトタイプの芯地を使うことが多いです。
手触りが柔らかく、ビジネスよりも肩肘を張らない見た目になります。
カジュアルシャツの特徴：襟の形の種類
ビジネスマナーなどの制約をあまり受けないカジュアルシャツは、「襟の形」の自由度が高いことが特徴です。
第一ボタンのないオックスフォードシャツや、先端にボタンのついたボタンダウンシャツなど、さまざまな種類の中から選ぶことができます。
襟羽が付いていないノーカラー/バンドカラーシャツは、その最たる例ではないでしょうか。
ビジネスシャツに多用されるスタンダードカラーや襟羽の大きなワイドカラーといったデザインは、ネクタイとの組み合わせを考えて設計されています。
カジュアルシャツの中にはノータイや開襟を前提としたデザインのものもあり、シャツひとつでさまざまなファッションを楽しむことができるのです。
カジュアルシャツの特徴：裾の長さ
カジュアルシャツとビジネスシャツの違いは、裾の長さにも現れています。
ビジネスシャツはタックイン（裾入れ）を前提として作られており、裾が長いものが多いです。
ほとんどの場合、ビジネス用のシャツには丸型の長いラウンドテイルが用いられています。
これに対しカジュアルシャツは、タックアウト（裾出し）するために裾が短いデザインが多いのが特徴。
ベルトが見える程度のラウンドテイルや直角型のスクエアテイルなど、こちらも形の自由度が得られます。
カジュアルシャツの特徴：生地の種類
カジュアルシャツは生地の自由度が高いことも魅力の一つ。
落ち着いた模様のヘリンボーンや、霜降り状のシャンブレーなどは内勤職の方にも好まれます。
さらに秋冬の私服には起毛のフランネルやコーデュロイ、ドレスシャツに用いられるサテンなど実に種類が豊富です。
ビジネスシャツでは、定番のブロードや夏服に多いオックスフォードが一般的です。少し華美なものでも、模様入りのドビーといったところでしょう。
今回は見た目や肌ざわりの違いから、カジュアルシャツの魅力をご紹介しました。
もちろんTPOに反していなければ、カジュアル・ビジネスどちらを選んでも問題ないでしょう。
ですが一人前の社会人として、私服にもビジネスルックにもきちんとしたシャツを選んでおきたいものです。
