ネルシャツを着こなしておしゃれ上級者へ 柄・色・サイズの選び方
ふわふわとした生地の「ネルシャツ」は、幅広い着回しができるアメカジの定番アイテムですが、選び方を一歩間違うとダサくなってしまう上級者向けのファッションです。
ネルシャツの選び方には柄・色・サイズ感という3つのポイントがあります。
今回は失敗しないネルシャツの選び方、上級者のおしゃれを楽しむためのコツをご紹介します。
秋冬の着こなしに欠かせない「ネルシャツ」とは
まずはネルシャツの選び方についておさらいしておきましょう。
ネルシャツとはフランネルシャツの略称です。
縦糸・横糸にヒツジの短い毛(紡毛糸)を織り込んでいるため、軽い生地でも温かい空気の層を作ることができる、秋冬ファッションの定番アイテムです。
もともとはウール地の起毛Yシャツのことを指していましたが、最近では化学繊維のものも増えてきました。
カラーバリエーションやチェック柄の種類などが豊富な反面、組み合わせが難しい上級者アイテムとして知られています。
上級者のネルシャツ選び 3つのポイント
●チェック柄の太さ・間隔
ネルシャツは、チェック柄の線・間隔が太いほどトータルコーディネートが難しい上級者向けのアイテムになります。
きちんとした着こなしをマスターするまでは、線の細い・間隔の狭いチェック柄がおすすめです。
また、チェック柄に縁取りがないぼんやりとした印象のオンブレチェックも、柄自体が悪目立ちすることのない落ち着いた服装になります。
●色の組み合わせ
淡色×原色系といったビビットカラーよりも、ダークトーンを織り交ぜたシックなものがおすすめ。
チェック柄の色か下地の色、どちらかに暗い色を使いましょう。
活発な印象に仕上げたい時は、暗めの赤×黒、複数職のなら赤×ネイビー×グレーなどがおすすめ。
落ち着いた色の組み合わせならネイビー×ブラウン、もしくはブラウン×白・ライトグレーが一般的です。
また、起毛独特の少しくすんだような風合いは、こなれた印象を与えることができるため、わざわざ古着を探し回る方も多いようです。
●シャツのサイズ感
Yシャツの着こなしにおいてサイズ感は大切な要素ですが、色や柄によって体形が変わって見えるネルシャツは、シルエット影響が特に強く表れます。
色の組み合わせにもよりますが、白・黄色などの「膨張色」はシャツが際立って見えてしまうため、すこし小さめのサイズを選びましょう。
反対に黒・ネイビーなどの「収縮色」は、実際のサイズよりすっきり見える色。ジャストサイズを選んでも問題ありません。
また膨張色・ジャストサイズのネルシャツならばインナーとして活用し、ダウンジャケットやスタジャンの指し色にしてもよいでしょう。
チェックポイントの多いネルシャツですが、組み合わせと選び方さえ覚えてしまえば、コーディネートの幅を大きく広げてくれます。
幅広いバリエーションと着回しを楽しめるネルシャツを制し、秋冬ファッションを楽しみましょう。