シャツの「デニム」「シャンブレー」「ダンガリー」の違いとは?
シャツの種類にデニムシャツやシャンブレーシャツなどありますが「青みがかかったシャツ」というだけのイメージしか持たれていない方も多いのではないでしょうか。
確かにこれらの違いは遠目から見るとあまり分からないかもしれませんが、実はこれらは「織り方」が異なり、名前によって区別されています。
今回はこの「デニム」「シャンブレー」「ダンガリー」の種類の違いについてご紹介します。
あらかじめ知っておきたい「織り方」の種類
「デニム」「シャンブレー」「ダンガリー」の3種類の違いを知るためにも、まずは「織り方」の種類について知っておきましょう。
織り方は大きく分けて「綾織り」「平織り」の2種類。
衣類は縦糸と横糸で構成されているのですが、綾織りは1本の縦糸が2本から4本ほどの横糸の上に通っています。
このような複数の横糸の上に1本だけ縦糸がある織り方に対し、平織りは縦と横の糸の使い方が均等のため、バランスよく交差されている点が特徴です。
「デニム」「シャンブレー」「ダンガリー」の違いとは?
ここまでで紹介したように「織り方」によって色味に影響があるため、それが今回の「デニム」「シャンブレー」「ダンガリー」の違いにつながっています。
それぞれの生地の特徴や違いなどをまとめていきます。
・デニム
横糸が白糸で、縦糸が色味のある糸を使います。
織り方は綾織りを採用しているため、表面のほとんどが縦糸を使っているように見えるはずです。
これによって新しいデニムシャツは縦糸の青さが際立っている傾向が強いですが、他の種類と比べて「色落ち」しやすい傾向にあります。
この縦糸の色が落ちるとデニムらしい味わいのある色に変化するようになります。
・シャンブレー
デニムと同じように横糸が白糸、縦糸が色味のある糸を使うのですが、シャンブレーの織り方は「平織り」です。
デニムと比べて白糸が占める箇所が多いため、シャンブレーの場合は使い込んでもあまり色落ちが気になりません。
・ダンガリー
デニムと同じ「綾織り」ですが、ダンガリーはデニムとは違い横糸が色味のある糸、縦糸が色味がない白系の糸を中心に使っていきます。
このことから「色味が薄いデニム」と認知されていることも多いですが、あまり市場に流通していないのでシャツの種類としては貴重です。
今回紹介したデニム・シャンブレー・ダンガリーシャツは遠目で見ると違いが分かりませんが、織り方などから色合いだけでなく色落ちのしやすさなども変わってくる点がポイントです。
この3つの違いを把握して、オシャレな着こなしを楽しんでみてはいかがでしょうか。