Yシャツの「裾の種類」に合わせたメンズファッションテクニック
Yシャツは暖かい時期には一枚着、寒くなったらインナーとしても利用できる、コーディネートの中心を担うアイテムです。
一年を通して着こなせるYシャツには、「裾の種類」によってそれぞれ適した組み合わせ方があるのをご存じでしょうか?
今回はYシャツ選びのポイントとなる「裾の種類」と、それぞれに合わせた着こなし方をご紹介していきます。
Yシャツの着こなし方を決定する「着丈」
Yシャツの正しい着こなし方は、シャツの「着丈」から判断することができます。
「着丈」とは、襟の後ろから裾までの長さのことを指す用語です。Yシャツの場合は、襟カラーの下から裾の末端までの長さを測ります。
着丈が長いYシャツ、つまり裾が長いものを着こなす場合、ボトムスに裾を入れる「タックイン」することが一般的です。
そもそもYシャツは、16世紀頃に作られた下着の一種が元になっています。
この頃は下半身まで覆う着丈の長いシャツが主流で、タックインを前提として作られた洋服でした。
反対に着丈の短いものは、ボトムスから裾を外に出す「タックアウト」が適しています。
着丈の長さによって、Yシャツの着こなし方やコーディネートが決まってくることが分かります。
Yシャツの「裾の種類」ラウンドカットとボックスカット
Yシャツの着こなし方は、長さだけなく形も大きな要素となります。
現在一般的に用いられる裾の形は、「ラウンドカット」と「ボックスカット」の2種類が主流です。
ラウンドカットとは、Yシャツをハンガーにかけた時、裾が半円型になっているものを指します。
スーツに合わせるYシャツは、着丈の長いラウンドカットの物がほとんどです。
一方ボックスカットは、別名「スクエアカット」とも呼ばれる通り、裾を一直線にカットしたYシャツのこと。
カジュアル向きのシャツやアロハシャツなど、一枚着にも向いているカットと言えます。
裾の種類に合わせたYシャツの着こなし方
定番の「Yシャツ×セーター」コーディネート
Yシャツコーディネートの定番といえば、セーターを一枚重ねる組み合わせが挙げられます。
白シャツならば紺やアースカラーのセーターがおすすめです。
カジュアルに裾を出して着こなすのであれば、ラウンドカットを合わせましょう。
寒さが厳しくなってきたら、ジャケットやレザーなども相性が良い組み合わせです。
Yシャツを羽織る「カットソー×ボックスカット」レイヤード
ボックスカットシャツは一枚着に向いた種類ですが、アウターとしての用途にも適しています。
カットソーにボックスカットシャツを羽織る組み合わせは、自然と通気性が良くなるため、どちらかといえば暖かい時期に適した服装です。
前開けラウンドカットだと少々野暮ったくなってしまうので、ボックスカットにこそ相応しい組み合わせと言えます。
Yシャツの一番の魅力は、さまざまなアイテムと組み合わせられる汎用性の高さにあります。
気に入ったシャツをいくつか用意しておくだけでも、お手持ちの洋服を使ったコーディネートの幅が広がるのではないでしょうか。
ファッションの起点となるYシャツこそ、より良い品を選んでみてください。