Yシャツに優しい「ハンガー選び」とシャツの正しい「たたみ方」
シワのないパリッとしたYシャツは、スーツスタイルの基本です。
質の良いシャツを長くきれいに着こなすためには、正しいシャツの収納方法も覚えておきましょう。
今回はYシャツをきれいに収納しておくための「ハンガーの選び方」と、シワのできない「たたみ方」をご紹介します。
Yシャツはハンガー掛けがベスト!
Yシャツをきれいに収納するには、ハンガー掛けがベストです。
たたんだ時の折り目ができず、シャツ自体の重みで細かいシワが付くのを防止できます。
ハンガー同士の間には、縦にこぶしが1つ入るくらいのスペースを開けて、余裕をもって収納しましょう。
クローゼットの収納スペースを確保できない時は、ハンガーラックがあると便利です。
シャツ用ハンガー選びのポイント
●Yシャツの肩幅に合ったハンガー
Yシャツの型崩れを防止するには、肩幅に合ったハンガーを選びましょう。
ハンガーが肩幅より大きいと袖の付け根に、反対に小さすぎると首と肩の真ん中に跡がついてしまいます。
長さを調節できる伸縮式のハンガーなら体型が変化した時や、大きめなサイズのシャツにも対応できます。
●襟もとに厚みのあるハンガー
襟の部分が立体的な構造になっているYシャツには、できればハンガーの付け根部分に厚みがあるものを使いましょう。
襟がつぶれたりシワがつくのを抑えられます。
手元に薄手のハンガーしか無い時は、しっかりとシャツ同士の間隔を空けるようにしてください。
シワの少ないシャツの正しいたたみ方
Yシャツのシワや型崩れを防ぐにはハンガー掛けが一番ですが、スペースを取るというデメリットも。
ここからはYシャツをきれいに収納する「正しいたたみ方」をご説明します。
1. まずシャツのボタンを全て留め、裏返しにします。
2. 次に後見頃(肩から腰に掛けての背面)を、左端から3分の1のところで折ります。
タック(折り目、ひだ)がついているものはその部分に合わせて折りましょう。
この時、左右の線が背中の中心線と平行になっているか注意してください。
3. 腕部分を折ります。
わきのラインと、後見頃の中心線が交わるところで折り、袖口が左右にはみ出さない角度に収めましょう。
4. 左の半身・腕が終わったら、右半分も同様。先に折った左肘を巻き込まないように注意しましょう。
5. 最後にカフス裾を一緒に折り、全体を半分にたたんだら完成です。
シャツを収納する時の裏技
●Yシャツをたたむ時は「型紙」が便利
シャツをたくさん持っていると、肩幅や縦のラインを毎回揃えるのはなかなか手間のかかる作業です。
そんな時は厚紙かA4ファイルなどの「型紙」を使うと、きれいで素早くたためます。
●Yシャツのたたみ収納には「書類トレー」がおすすめ
Yシャツをたたんで収納する時は、100円均一で購入できる「書類トレー・レターケース」がおすすめです。
シャツ同士を直接積み上げず、平積みでもスペースを確保できるので、シワ・型崩れを防ぐことができます。
たくさんシャツを持っていてもコストもあまりかかりません。
Yシャツを快適に着こなせる耐用年数は、およそ2年。
日本のビジネスマンの平均出勤日数245日とすると、Yシャツを5,6枚でローテーションするとしても、2年間で80~100回同じシャツを着ます。
これだけの回数を着回す服なのですから、維持・管理はしっかりしたいものです。
質の良いシャツは、しっかり手入れをしてきちんと収納しておけば、より長く愛用することができます。