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シャツの黄ばみを防ぐには? 夏の黄ばみから襟袖を守る予防・対策法

シャツの黄ばみを防ぐには? 夏の黄ばみから襟袖を守る予防・対策法


爽やかな白シャツは、夏のコーディネートのメインアイテムです。
しかし汗をかきやすい季節なので変色や黄ばみが起こりやすいもの。
気づかないうちに襟や袖が真っ黒になっていることもあります。

今回はシャツの襟・袖についた黄ばみの原因と予防法、またすでに黄ばんでしまったときの対処法もご紹介します。

シャツの黄ばみ・黒ずみは「皮脂」が原因


シャツの襟や袖についた黄ばみの正体は、酸化した「皮脂」です。
代謝が早く皮脂が溜まりやすい首回りや、よく擦れる部分なので袖口などにできてしまいます。
とくに夏場はよく汗をかき、空気中の湿気も多いので、すぐに黄ばみが発生してしまうのです。

シャツの黄ばみをさらに放置すると、「黒ずみ」がついてしまうこともあります。
黒ずみ汚れは、皮脂にホコリなどの汚れが吸着・蓄積してしまった状態です。
表面の黒ずみ汚れを落とさないと、下にある黄ばみも落ちづらくなります。
しつこい黒ずみを防ぐためにも、黄ばみはできるだけ放置しないようにしてください。

シャツの黄ばみを予防する方法


シャツの黄ばみを防ぐためには、正しい洗濯をこまめに行いましょう。

●洗濯ラベル・タグを確認
正しい洗濯をするために、まずはシャツの裏についているラベル・タグを確認しましょう。
フラスコのマークの中に「エンソサラシ」と書かれているシャツには、塩素系漂白剤が有効です。
このマークに×印がついているときは、酸素系洗剤などを使うと生地や色の劣化を防ぐことができます。

●「塩素系漂白剤」は白シャツに最適
綿(コットン)の白シャツには、シミ・汚れを脱色できる「塩素系漂白剤」が適しています。
黄ばみや汚れを真っ白に漂白することができ、除菌効果も高いのが特徴です。

ただし漂白効果が高いため「色物シャツ」には適さず、洗濯物の素材によっては生地を傷めてしまうこともあります。
毛(ウール・カシミヤ)、絹(シルク)、化学繊維(ナイロン・ポリウレタン)などには使用できません。
また金属のファスナー、ボタンなどを腐食させてしまうこともあるので、しっかりと表示を確認して使いましょう。

●「酸素系漂白剤」は色物や綿以外にも
「酸素系漂白剤」は塩素系と比べると漂白効果は低いですが、その分色物などにも使える漂白剤です。
皮脂汚れを化学的に分解して落とす漂白剤は、温度を上げるとその効果が促されます。
この効果を利用して、50~60度のお湯に解いて浸け置き洗いしましょう。

比較的色落ちの少ない漂白剤ですが、念のためシャツの裏や裾など目立たない部分に少量つけて、色落ちの具合を確認してから使ってください。

シャツが黄ばんでしまったときの対策法

シャツが黄ばんでしまったときの対策法


シャツの襟・袖がすでに黄ばんでしまっているとき、もしくはしつこい黒ずみがついてしまった時は、「食器用洗剤」や「重曹」などが有効です。

まず黄ばみの部分に台所用(食器用)洗剤を適量塗り、柔らかめの歯ブラシで擦ります。
次に50~60度の少し熱めのお湯に漂白剤と重曹を解き、30分ほど浸け置きします。
お湯100mlに対して、漂白剤、重曹それぞれ15g(大さじ1)ずつ入れてください。あとはそのまま洗濯機に入れて普通に洗うだけ。

洗濯の前に汚れをかき出しておくことで、生地に染み込んだ黄ばみを落とすことができます。
シャツは使い方やケア次第で何年も着続けることもできれば、ひと夏で着られなくなってしまうこともあります。
正しいケアの方法をマスターして、シャツを大切に着続けましょう。